テレビや雑誌、SNSなどでも目にすることが多く、空前のブーム となっているキャンプ。近年ではより手軽で優雅に自然と親しむグラ ンピングというスタイルも登場しているが、なかでも女性だけでキャ ンプを楽しむ「女子キャンプ」が熱い。そこで、串本町でキャンプや さまざまアウトドアサービスを提供している「リゾート大島」の女性 スタッフ鈴木稚奈さん (25) に「女子キャンプ」の魅力を聞いた。
串本町大島で、オー トキャンプやコテージ 宿泊、グランピング、 手ぶらキャンプなどさ まざまなキャンプスタ イルが楽しめるほか、 ダイビングやシーカヤ ック、SUP ( スタン ドアップ・パドルボー ド ) 、無人島クルーズ、 手作りトルコランプな どの体験を提供してい る「リゾート大島」。 本州最南端で海と森の大自然を間近に感じら れるとして、全国・海 外からも多くのキャン パーが訪れる人気スポ ットだ。

コテージでの宿泊もできるリゾート大島

京都府出身の鈴木さ んは、関東で仕事に就 いていたが都会での暮 らしに疲れ、田舎暮ら しをするため知人の紹 介で串本町へ移住。2 017年に同所へ入社 した。
幼いころに家族でキャンプをしたことが自 然と親しむきっかけに なったが「リゾート大 島」に勤める前にはキ ャンプやアウトドアを することはなかったと いう。「仕事では常に アウトドアをいかに楽 しんでいただくかをス タッフ一同で考え、訪 れるお客様とのふれ合 い、何よりも串本と和 歌山の大自然の中で暮 らすうちに自分でもア ウトドアをしてみたい と思うようになりました」。
今では宿泊主任の役 職を持ち、アウトドア のプロとして活躍する 傍ら、プライベートで もキャンプを楽しんで いる。休日には1人で キャンプをすることも あり、車に必要な道具 を積んでいて仕事終わりに思い立ち、突然出 かけることもあるとい う。
キャンプといえば春 夏の暖かい時期のイメ ージがあるが、近年で は秋冬でも焚火や防寒 グッズ、温かい食事で 暖を取りながら、季節 ならではの景色や夜に は満点の星空を眺める 人も多いんだとか。
とはいえ、テントの 設営や食事の準備、安 全面など女性にとって はハードルが高い面も あるが、キャンプの醍 醐味について鈴木さん は「キャンプをするに はかなりの労力がいり ますが、それでも私は どちらかといえば1人 派。四季折々の楽しみ 方もありますが、あり のままの自然の姿を眺 めているだけで日常のストレスから解放さ れ、リセットされる感 覚になれるんです」と いう。
また、これからキャ ンプを始めたいという 初心者には、管理人が いてトイレや調理場も あるオートキャンプ場 がお勧めだという。装 備としては、テントや 寝袋のほか、地面に敷くフォームマットやコ ット ( 折りたたみベッド) 、日光や雨よけ用 のタープなどがあれば 便利で、キャンプ全般 の相談には「リゾート 大島」がアドバイスを してくれる。

さまざまなキャンプグッズで快適に過ごす

鈴木さんの行先は県 外が多く、オススメは 山梨県の「黒坂オート キャンプ場」。県内で は由良町の白崎海洋公 園や那智勝浦町の円満 地公園などだが、「一番好きな場所は、自宅前から眺める海の景 色」と笑う。
和歌山に暮らす私た ちは自然の中にいるこ とが普通で、逆に都会 のような便利で華やか な暮らしを望む。一方 で他所から和歌山を選 んで移住してきた人 は、私たちに和歌山の 魅力を再認識させてく れる。家族や友人と、 また鈴木さんのように 1人でも自然の中に飛び込んでみれば、忘れ ていたふるさとの魅力 を、またこれまで知ら なかった新たな発見を もたらしてくれるかも しれない。
キャンプやアウトド アについてのアドバイ スなどは、気軽に問い 合わせてほしいと鈴木 さん。☎0735・6 5・0840。ホーム ページは https:// resortohshima.com

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