手足に切断障害を持った人が行う競技「アンプティサッカー」の日本とトルコのチームの国際試合「日本トルコ友好130周年記念事業 日土アンプティ国際サッカーフェスティバル」(実行委員会主催)が、9月13日㈰に串本町総合運動公園(サン・ナンタンランド)で開催される。
「アンプティサッカー」(切断者サッカー)とは、主に手足に切断障害を持った人が行うサッカーで、障害者スポーツに必要とされた専用の器具を必要とせず、日常生活や医療目的で使用するクラッチ(松葉杖)で競技を行うため、障害を持つ人々にとっては気楽に楽しめるスポーツとして海外はじめ日本でも認知度が高まっている。

トルコではプロリーグがあるほど盛んで、日本でも日本アンプティサッカー協会(JAFA)の統括のもと全国に9チームが活動しており、今回はトルコのチームを招待し、大阪のチームと対戦する。
イベント開催の発端は2019年12月。トルコ雑貨の輸入販売やトルコの雰囲気やメニューが楽しめるカフェを展開する㈱KCRの代表取締役で、和歌山トルコ文化協会の代表を務める本田景士さんのもとに、トルコチームから「日本で試合がしたい」との打診があり、トルコの元プロサッカー選手・ヴォルカン・カヤジュクさん、日本のアンプティサッカーチーム「関西Sete Estrelas(かんさいセッチエストレーラス)」代表の増田勇樹さん、阪南大学サッカー部OB会代表の尾花和人さんらで実行委員会を結成し、トルコとの友好関係が強い串本町での開催が決まった。
日本で初めてとなるアンプティサッカーの国際試合開催に、串本町が「日本トルコ友好130周年記念事業」として町を挙げてサポート。また日本アンプティサッカー協会をはじめとした日本のサッカー関係者も続々と支援のメッセージを発表し、開催地の串本町にも注目度が集まっているという。
イベントでは、試合のほかにもアンプティサッカーの体験や理学療法士によるフィジカルトレーニングなども企画しており、串本町のほかにも紀南地方の観光地をトルコの人に知ってもらう継続的なイベントにしたいと本田さんは言う。
「アンプティサッカーという競技を通じて日本、和歌山とトルコが交流できるイベントとして、今後も続けていけるイベントにするために、サッカー関係者や串本に限らず幅広い皆様のサポートを募っていき、初めての試みとなる9月のイベントを成功させたい」。
実行委員会では、トルコのチーム関係者を招待するために必要な資金を調達するために、クラウドファンディングを活用する予定で、和歌山の企業や個人からの資金援助を募っているほか、イベントに関わってもらう仲間も探している。
ホームページは https://msd.or.jp/amputeesoccer/with-turkey/ 問い合わせはメールで2020@w-turkey.org

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