田辺市の南紀みらい㈱でイベントの企画・開催や観光促進など、まちづくりに関するさまざまな事業に携わりながら、イラストやデザインの制作なども副業で行ってい
る。
田辺市で生まれ育った和田さんは、高校卒業後に和歌山大学観光学部へ。そこで和歌山市を中心に県内のまちづくり活動にかかわっていくうちに、自分が生まれ育った田辺市が世界遺産・高野熊野を訪れる観光客の増加とともに変化の時を迎えていることを感じ、自分の目で見届けたいと思うようになったという。
「高校生や大学に入ったころは、海外のことに興味がありましたが、大学生活でまちづくりに関わらせていただくうちに、そこから生まれるものや人との関りの楽しみを知り、次第にローカルな取り組みに興味を持つようになりました」。

大学卒業後に地元に戻り、2018年4月から南紀みらい㈱に入社。近年、外国人観光客の急増に伴い再開発が進むJR紀伊田辺駅周辺を中心に、観光客と地元の人々が共存できるまちづくりをサポートする仕事に従事。8月に駅近くにオープンする地域産品のプロモーションや、創業支援などを行う施設「tanabe en+(タナベ・エンプラス)」のプランニングにも携わっている。
副業やプライベートでもまちづくりに関わる活動を行い、自身でもさまざまな人との出会いや交流ができるカフェなどのオープンを目標としているという。「公私ともに今自分がしていることが繋がっていて、町や人とのふれ合いのなかで自分を見つめているような状況。多くの人の力で変わっていく田辺の街とともに私も成長し、可能性と選択肢を広げながら、自信を持ってできる仕事をしていきたい」。

Translate